【日経ビジネス】人事部こそリストラ

いかにも煽っている雰囲気の「人事部こそリストラ」という表題を大きな活字で示した日経ビジネスの先週号を、興味を持って読んでみました。日経ビジネスは定期購読が前提なので扱い店舗が少ないのですが、僕がこれを買うのはJRのキヨスクです。

かつて上司だった八木洋介さんの人事論は、いかにも彼らしい文章。人こそが資本であるという論調は、昔から変わっていません。ただ、一部の企業では「人財部」というような名称を使っているのが、僕は好きではありません。「人(社員)は大切な財産」と考えるのは悪いことではないものの、「人間=財=金銭に置き換えられるもの」とも取れてしまうのです。

ヘイ・コンサルティングの高野さんの論稿では、人事部の位置づけが語られます。多くの日本企業では人事部は怖い存在で、僕の上司も「人事部は公安警察という印象」なんて言うくらいです。でも、米国などでは人事権は現場のマネージャーが握っているので、評価も解雇も人事ではなく上司が主体的に行うのです。それが可能なのは、労働法制が違うからですね。

この特集に書かれていたことは、ほぼ僕が会社で実践している方向と合っているので、読み終えてホッとしたのが率直なところでした。