【ドラマ】SUITS/スーツ

米国版を見ている影響で、こちらも興味を持って見始めた月9の日本版スーツ。当初から中島裕翔の抑え目の演技に注目していたが、ヒロイン役の新木優子もなかなかだ。初回から暗い表情が多かったのだが、それはこの伏線だったのかと納得させられるような笑顔を見せられた回では、驚いてしまったほどだった。

別のトーク番組である俳優がアメリカ映画き出演したときに、監督に「日本人は演技が大きく、普段そんなしゃべり方をしないだろうというくらい大袈裟にしゃべると言われた」というような発言をしていたが、まさに日本の俳優は演劇空間での演技に慣らされてしまっている。その象徴がこのドラマの鈴木保奈美だ。

言い換えれば、演技が下手くそということだが、ゲストで出た石田ひかり市川海老蔵も同様だった。普通の会話がわざとらしくなってしまうのは、日本のドラマの致命的な欠陥だと感じる。中島や新木のような若い世代が、そんな悪しき伝統を打ち壊してくれるだろうか。