【エミー賞】受賞スピーチでホミサイド

日本時間で月曜日の朝に開催された第69回エミー賞の授賞式で、ドラマシリーズ部門の主演男優賞を獲得したスターリング・K・ブラウンのスピーチが印象に残った。今回は「THIS IS US」での受賞だが、「アメリカン・クライム・ストーリー/O.J.シンプソン事件」のクリス・ダーデン検察官のキャラクターが強く記憶に残っている。そんな彼のスピーチの中で、僕が大好きなドラマ「ホミサイド殺人捜査課」のキャラクターであるフランク・ペンブルトンが、演じたアンドレ・ブラウアーとともに語られた。

一瞬のことだったが、同時通訳のたどたどしい日本語の大音量の隙間を突くように、"detective Pembleton"という単語が聞こえたときは耳を疑ったし、後から懐かしいようなうれしいような気分が沸き上がってきた。僕にとって「ホミサイド~」は大きな意味があるし、このドラマからスピンアウトするような形で「Law & Order」のNYに転勤したジョン・マンチは忘れられないキャラクターなのだ。

そして、スターリングのスピーチは延々と続き、終了を促す音楽が鳴り始めても「止めない」と豪語して話を続ける。ついにはマイクの音量をカットされ、フェイドアウトするような形で無理やりステージから退場を余儀なくされた。これもまた、ショーの一部だと考えれば面白い趣向だったと言ってよいだろう。