【アカデミー賞】充実のパフォーマンス

今年のアカデミー賞授賞式は、結果だけ見ると本命不在の中で分散した受賞となりました。その中でも一番印象的だったのは、主演男優賞のエディ・レッドメインのスピーチ。ホーキング博士という難しい役を演じたからこそ舞い込んだチャンスということをしっかり認識した上で、エキサイトしている感情を隠すことなく表現していましたが、これぞ受賞スピーチという気がしました。

また、何よりも素晴らしかったのがステージ・パフォーマンス。レディ・ガガサウンド・オブ・ミュージックは声量もテクニックも圧巻でしたが、ガガの腕のタトゥーだけが違和感でしたね。セルマは政治的な意味合いが微妙でしたが、ミュージカルナンバーは感動的でした。

政治的という意味では、助演女優賞パトリシア・アークエットのスピーチも物議を醸しているようです。ただ、僕にとって彼女はドラマ「ミディアム」のアリソン・デュボアなのです。助演男優賞のJ.K.シモンズも、「クローザー」のポープ副本部長だし、スカパーの海外ドラマでなじみの面々が受賞したことで、アカデミー賞が身近に感じられました。MCを務めたニールも、「ママと恋に落ちるまで」で顔なじみですから…

プレゼンターとしては、去年イディナ・メンゼルの名前を呼び間違えたジョン・トラボルタを、今年はイディナと組ませていました。その掛け合いが、いかにもアメリカ的でよかったです。

WOWOWの字幕放送で見ていたのですが、作品賞の発表の場面でまだ読み上げていない段階で字幕に「バードマン」と表示されてしまったのは最悪でした。生放送ではないので多くのファンは結果を知っていたのでしょうが、番組の演出としてやってはいけないことだと思いました。