【エミー賞】フィービー強し

第71回エミー賞は、ノミネートでは「ゲーム・オブ・スローンズ」が強い印象があったが、多くは受賞に至らなかった。そんな中で何度もステージに上がって目立っていたのは、フィービー・ウォーラー・ブリッジ。「Fleabag」でコメディ部門の主演女優賞を獲っただけでもすごいのに、コメディ作品賞と脚本賞まで受賞してしまった。最近の米国ドラマは俳優が制作に関わることも多いが、これだけ結果を残してしまうのは素晴らしいことだ。

 

個人的に印象に残ったのは、ドラマ部門の主演女優賞を獲得したジョディ・カマー。「キリング・イヴ」はWOWOWでの放送を見たが、その作品でダブル主演のサンドラ・オーやマンディ・ムーアビオラ・デイヴィスらを抑えての受賞。個性ある殺し屋の役をクールに演じ切っていたので納得の結果だが、彼女のキャリアから言ったら出来過ぎだろう。

 

一方、MCとプレゼンターは全般に低調だった。いつも思うが、アカデミー賞ゴールデングローブ賞なども含め、中途半端に笑いを取りに行ってスベるパターンが多いのは、どうにかならないものか。シンプソンズのキャラクターがMCを担当するかと見せて、アクシデントで生身の人間が代役というストーリーだった。その部分だけは面白かったが、そんなことよりセレモニーをじっくり見せて欲しかった。