スターチャンネルで放送していたドラマ「アメリカン・クライム・ストーリー/O.J.シンプソン事件」は、作品賞を含む9部門でエミー賞を受賞したということで期待していました。実話をベースにしているので、ある程度展開は予想できてしまうものの、陪審員制度の難しさを描きながら訴訟プロセスを追う手法はとても興味深いものでした。
主人公のOJを演じるキューバ・グッティング・ジュニアのエキセントリックな演技も見ものですが、トラボルタやコートニー・ヴァンス、デヴィッド・シュウィマーといった弁護士陣のひと癖あるキャラクターは必見です。また、検事のサラ・ポールソンとスターリング・ブラウンの正義感が歪んだ方向に出てしまう設定も人間臭くていいですね。
それにしても米国の訴訟制度は、よくわかりません。記者会見を利用したり、検事を挑発して自分たちのストーリーに引きずり込んだり。司法取引も日常的なので、「何が正しいか」というよりも「何が得か」という世界なのですよね…