テニスのUSオープン女子シングルス1回戦で、大坂なおみはディフェンディング・チャンピオンのアンジェリーク・ケルバーと対戦。序盤から大坂が押す展開に、ケルバーはダブルフォルトも多く表情は冴えなかった。大坂のショットは深く、ストローク戦での左右への打ち分けも絶妙で、ウイナーの数でもフォアハンド、バックハンドともにケルバーを圧倒していた。
最初のうちは淡々と観戦していたアーサー・アッシュ・スタジアムの観客も、徐々にジャイアントキリングの予感を高まらせてゆく。ファーストセットを大坂が奪い、続くセカンドセットの最初のゲームで大坂がブレイクすると、流れは完全に大坂のものだった。パワーとコントロールで圧倒した大坂が、圧勝と言ってよい内容でケルバーをUSオープンのコートから追いやってしまった。