【USオープン】大坂―ケルバー

テニスのUSオープン女子シングルス1回戦で、大坂なおみディフェンディング・チャンピオンのアンジェリーク・ケルバーと対戦。序盤から大坂が押す展開に、ケルバーはダブルフォルトも多く表情は冴えなかった。大坂のショットは深く、ストローク戦での左右への打ち分けも絶妙で、ウイナーの数でもフォアハンド、バックハンドともにケルバーを圧倒していた。

最初のうちは淡々と観戦していたアーサー・アッシュ・スタジアムの観客も、徐々にジャイアントキリングの予感を高まらせてゆく。ファーストセットを大坂が奪い、続くセカンドセットの最初のゲームで大坂がブレイクすると、流れは完全に大坂のものだった。パワーとコントロールで圧倒した大坂が、圧勝と言ってよい内容でケルバーをUSオープンのコートから追いやってしまった。

マッチポイントを迎えたときのアーサー・アッシュの盛り上がりに、震えるような感動を覚えた。勝負が決して、勝利者インタビューを受ける大坂なおみの初々しさもまたよかった。WOWOWのインタビューでは、日本語の質問に英語で答えるという妙な展開だったが、相変わらず「おじいちゃん」だの「トク」だの身内ネタ満載で、素人臭さあふれるものだった。それがまた、大坂の魅力でもあるのだが…