【アジア最終予選】日本―オーストラリア

井手口の2点目が決まった瞬間の埼玉スタジアムの盛り上がりは、素晴らしいものだった。あの時間帯にプレッシャーを受けながらドリブルで仕掛け、腰を十分に回し切ってコントロールされたシュートを枠の隅に飛ばす。決して簡単なことではない。危ないプレーも見られた井手口だが、守備での体の寄せ方やカバーリングも嫌らしく、間違いなく今日のMVPだろう。

一方、気になったのは埼玉スタジアムのピッチコンディションの悪さだ。パスサッカーを信条とする日本代表の試合には、およそ似つかわしくないバウンドを誘発するグラウンド。収益面を捨てれば、もっと状態のよいピッチはいくらでもあるはずだ。ワールドカップ予選に何を優先させるかを考えれば、このスタジアムという選択にはならないと思うのだが…

しかし、埼玉のサポーターは素晴らしい。ケーヒルが交代出場した際の激しいブーイングに、サッカーと代表への熱い思いを強く感じた。おめでとう、サッカー日本代表