日本時間23:30に開始されたトルコで開催されていたアンタルヤ・オープンの決勝は、杉田祐一とマナリノが対戦。最近の杉田の調子の良さに加え、相手がマナリノということで勝機は十分にあると思っていた。Tennis TVで生中継を見ていたが、いきなり最初のリターンゲームをブレークした杉田が、そのまま押し切ってファーストセットを取る。
セカンドセットはブレークとブレークバックの応酬となったが、タイブレークで杉田が取り、ATPツアー初優勝を遂げた。ATPツアーでの日本選手の優勝は松岡修造、錦織圭に続いて3人目という偉業だ。国内のメディアはあまり騒いでいないようだが、これは十分に称賛に値するニュースだと思う。
暑さのせいもあって、アンフォーストエラーが両者に目立ったマッチだったが、杉田が意外に落ち着いていたので期待したまま最後まで見ていられた。何よりうれしかったのは、長い長いセレモニーの最後に行われた杉田の優勝スピーチが、しっかりした英語で堂々とした内容だったこと。ルクセンブルク・オープンを制した土居美咲のたどたどしさとは正反対の、ベテランらしい味のあるスピーチだった。おめでとう、杉田祐一！
