【ローマ国際】錦織―フェリシアーノ・ロペス

イタリア・ローマで開催されているATPマスターズ1000BNLイタリア国際1回戦で、錦織圭フェリシアーノ・ロペスと対戦。ファーストセットは一進一退からタイブレークに突入し、ミニブレークの応酬となった末に錦織が奪う。ロペスの巧みなドロップショットやボレーに苦しんだが、ロペスの気迫が空回りする場面も多く見られ、錦織はうまくそこにつけ込んだ形となった。

セカンドセットは錦織がいきなりブレークするも追いつかれ、さらにブレークを返す。徐々にロペスの執念が増し、ショットのたびに発する声が大きくなっていった。そして、ブレークポイントでロペスのドロップショットを拾った錦織のショットはノットアップのようにも見え、ロペスは「誰が見てもそうだ!」と激しく抗議したが覆らない。これで完全に流れは錦織となり、そのまま逃げ切った。

ロペスは要所でのダブルフォルトもあり、アンフォーストエラーの多さで自滅したようなものだった。ただ、そんなロペスのプレーを見越した錦織は無理をせず、じっくりストローク戦に持ち込むあたりは余裕を感じさせた。次のディミトロフは難敵だが、ローランギャロスに向けて勢いをつけて欲しいところだ。