【テニス】杉田祐一がセルビア拠点へ

テニス・男子シングルスの杉田祐一が、練習拠点をセルビアに移すことを発表した。ティプサレビッチに連絡を取りセルビアに渡ってみて、その環境に満足したということのようだ。杉田とティプサレビッチと言えば、昨年のストックホルムオープンで対戦しているが、この試合はティプサレビッチがATPツアーから引退する最後の大会。そのクォーターファイナルで対戦したのだが、フルセットのタイブレークを杉田が制して競り勝っている。その縁がこういう形で実を結んだのだとしたら、不思議なものだ。

32歳の杉田にとって、コロナ禍の下での決断は決して軽いものではないだろう。しかし、年齢的にもまだもうひとふんばりできる。体重の乗ったバックハンドでランキングを上昇させた時期もあったのだから、同じく小柄なティプサレビッチの指導によって新たな境地が開けるかもしれない。西岡がランキングを上げ、有望なジュニア世代の選手もいる中ではあるが、錦織ともども経験ある世代の活躍も見たいものだ。

いつもツアーに帯同している奥様とともに、パワーアップして来シーズンのツアーに戻ってくる杉田祐一に期待しよう。