【デビスカップ】西岡―モンフィス

今年からフォーマットが変わり、楽天がスポンサーになったデビスカップファイナルズ。その初戦で、日本はフランスと対戦している。Match 1に起用した内山靖崇に硬さが見え、ツォンガの安定したプレーに完敗した後を受けてのMatch 2は西岡良仁とモンフィスとの対戦。いきなりブレークで日本がリードするも、すぐにブレークバックを許し膠着状態が続く。

しかし、アンフォーストエラーが多いモンフィスに対し、西岡は攻めた。もともと気性の激しさが特徴で、闘志あふれるプレーが身上。流れが悪くなると、子供のように駄々をこねるようなしぐさを見せたり、独り言が多くなったりするのだが、今日はメンタル面でも安定していたようだ。さらには、外から巻いて入ってくるショットを含め、回転のつけ方に工夫が見られ、それがモンフィスのエラーを誘っていた。ナダルを思わせるフォアハンドや200km/hを超えるサーブもあり、西岡らしさを存分に発揮していたといえるだろう。

終盤にはモンフィスがタオルやボトルを叩きつけて、キャプテンのグロージャンが片付ける場面もあり、こうなったときのモンフィスにとって立て直すことは難しかった。これで勝負はダブルスへ。シングルスで敗戦した内山がマクラクラン勉と組んで、ATPファイナルズを制したマウとエルベールの黄金ペアに挑んでいる。