錦織圭の今シーズンのシングルス初戦となるブリスベン国際のジャレッド・ドナルドソンとの試合は、錦織の4ゲーム連取で始まった時は楽勝かと思われたが、そこからドナルドソンが6ゲーム連取してファーストセットを奪う。ドナリルドソンはアンフォーストエラーが少なく、攻めてはサイドラインぎりぎりを突くリターンがおもしろいように決まった。
特にラインの外側からインコートに切れ込んでくるショットは、良い時のフェデラーかナダルのレベルと言ってもよいほどだった。リターンが深いために、錦織はリズムをつかむのに苦労していたが、そんな中でもなんとか耐えてセカンドセット5-4からブレイクで取り返す。
ファイナルセットはミスが目立ち始めたドナルドソンが粘れずに、錦織が押し切った形になった。錦織は苦しい展開の中、微妙なジャッジに流れを削がれた場面もあったが、それでも勝ち切ることができたのは彼の成長の証だろう。次戦はフェレールを下したトンプソンだけに、油断できない戦いが続く。