【ATPファイナルズ】錦織準決勝へ

試合開始まで15分というところで、僕はTwitterの情報でラオニッチの欠場を知った。ビッグサーブ対策をしていたであろう錦織圭の対戦相手は、相性が良いとは言えしつこいファイターのダビド・フェレール。戦い方を完全に変えなくてはいけない状況だった。

第1セットは錦織が先にブレイクしたものの、これで動いた試合は止まらず、フェレールが一気にゲームを連取してしまう。錦織の際どいロブはビデオではインだったが、チャレンジしなかったので判定は覆らない。そのままフェレールが第1セットを奪った。

続く第2セットは、最初のブレイクを守って錦織が取ると、ファイナルセットは一方的な展開だった。大きな差ではないのだが、錦織が徐々に精度を上げ、一方でフェレールは闘志が徐々に空回りしていった。ただ、内容はふたりともとても素晴らしかったので、O2アリーナのお客さんは大満足だったことだろう。ロブありドロップショットありネットプレーの応酬ありと、見所が満載だったのだから。

これで準決勝に進出し、おそらくはジョコビッチとの対戦を迎える。絶好調の相手にどこまで食い下がれるか、テレビ観戦が楽しみだ。