【CWC】マドリーvs鹿島

レアル・マドリーが好きでサンチアゴ・ベルナベウでセルヒオ・ラモスとのシミュレーション・フォトまで撮った僕ではあるが、この試合は鹿島を応援した。日本のサッカー文化が定着してくれた方が、間違いなくこれからの生活が楽しくなるからだ。

しかし、もともとこの大会はインターコンチネンタルカップとして、ヨーロッパと南米のクラブチャンピオンが対戦していた。クラブワールドカップに衣替えして試合数を増やしたのは、純粋にFIFAの収益源としてでしかない。だから、マドリーは今日が2試合目である一方、鹿島は11日間で4試合目。決して公平な大会ではないのだ。だから、なぜセルヒオ・ラモスに2枚目のイエローカードが提示されなかったのかも、推して知るべしだ。

鹿島は120分間よく戦ったが、金崎がボールを受けた時の周囲の動き出しが悪かったのが痛い。それは、特に土居にあてはまる。右サイドで西は機能していたが、遠藤がペースダウンしてしまっていた。左サイドも山本では厳しかったが、カルバハルとルーカス・バスケスの不調に助けられていた。そして、交代出場したファブリシオと伊東からは、鹿島の層の薄さが透けて見えた。

しかし、何よりも柴崎の前半ロスタイムのゴールで、お気楽ムードだったマドリーを本気にさせたのは素晴らしかった。後半の45分は、まさに真剣勝負だったと言える。こんな試合を国内で、そして地上波で見ることができたことは、日本サッカーの大きな収穫だろう。敗戦した選手へのインタビューで「準優勝おめでとう」とコメントするほどに、センスのないテレビ局ではあったのだが…