現地23日に開催されたスペインで「クラシコ」と呼ばれるリーガ伝統の一戦は、バルセロナがカンプノウにレアル・マドリー(マドリード)を迎えました。ここまでマドリーが2位バルサに勝ち点4差の首位と、この試合の勝敗は大きく優勝争いを左右します。
展開はホームのバルサが圧倒的に攻め、マドリーは堅守からカウンターを狙うという形に。バルサは調子を落としているロナウジーニョが、復帰したエトオやイニエスタと絡みながらマドリーゴールに迫ります。ここで真価を発揮したのがマドリーの守備陣。カシージャスは相変わらずの鉄壁で、さらにペペとカンナバーロのセンターバックが、バルサの分厚い攻撃をあと一歩のろころで跳ね返します。特にペペは、1対1の強さで何度もピンチを救うMVPともいえる活躍でした。
さらにマドリーは攻守の切り替えが速い。右サイドバックのセルヒオ・ラモスやボランチのバチスタがチャンスと見るや一気に前線まで駆け上がり、ボールを失えばすぐに戻ってくる献身的な動きでした。前半36分の得点もそんな中から生まれます。バチスタの攻め上がりから、ファン・ニステルローイと絶妙なワンツーを決め、リターンを受けると見事にコントロールされたシュートを右サイドネットに突き刺します。これにはバルサのGK・ビクトール・バルデスもお手上げといった表情でした。これでマドリーとバルサの勝ち点差は7と、かなりマドリーは余裕のある展開になりましたね。
WOWOWの実況は久保田光彦アナウンサーでした。テレビ東京時代にも解説者に独自のプレー解釈を説明して同意を求めては結果否定されるシーンが多かった彼ですが、今日も解説の野口幸治に「バルサのパススピードが遅いのでは?」と振ったところ、あっさり否定されていました…