【東京都美術館】モネ展再び

1ヶ月ぶりとなる二度目のモネ展は、「印象、日の出」に代わって後半の看板となった「ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅」が目当てでした。普段は展示替えのある展覧会は商売っ気が透けて見えてしまうので、二回訪れることはまずないのですが、今回はどうしても見ておきたいと思っていました。パリのマルモッタン・モネ美術館は訪れたことがないのですが、早朝のサン=ラザール駅は記憶に残っているのです。

エントランスでは「10分待ち」の表示でしたが、もうちょっと待った気がします。入場すると、すぐに2階の「ヨーロッパ橋~」を目指します。この作品は意外に混んでいなくて、「睡蓮」の人気がダントツでした。パリらしいレンガの建築と蒸気の描写が素晴らしいのですが、最前列が空いていた右側から見てみると、絵に奥行きが感じられて、新鮮な印象を受けました。

僕がパリのサン=ラザール駅を利用したのは、元日の早朝にヴェルサイユに向かうときでした。まだ暗い中、多くの人が構内に溢れていて、不思議な混沌を感じたことを覚えています。