【マドリードOP】錦織が復帰戦で辛勝

テニスのムチュア・マドリードオープン男子シングルス2回戦で、負傷からの復帰戦となった錦織圭がシュワルツマンと対戦した。ファーストセットを1-6で押し切られたときは、コンディション不良も目に付いた錦織だったが、セカンドセットは6-0のベーグルで取り返す。そしてファイナルセットでは2度のリードを追いつかれ、4本のマッチポイントを逃したものの、5-4からのブレイクで勝ち切った。

序盤のうちは手首を気にする場面も目だち、復帰戦だけに試合勘とローランギャロスに向けてクレーコートの感触を高めておくことに価値を置いているのかと思っていたが、そこから巻き返したことは大いに評価できる。シュワルツマンも決して悪くなかっただけに、錦織が勝負強さを発揮した形だ。

これで、次戦はフェレール。粘り強さに定評のあるファイターに勝つのは、今の状態では厳しいだろう。しかし、今後に向けた準備と位置付ければ、ここでの戦いのクオリティに意味がある。ストローク戦を嫌がらずに、ショートポイントでの勝負に逃げないで戦って欲しいものだ。