【ニューヨーク旅行記】グッゲンハイム美術館

イメージ 1

グッゲンハイム美術館は、フランク・ロイド・ライト設計によるかたつむりのような渦巻の構造と印象派以降の抽象絵画を中心としたコレクションで知られています。ニューヨークに到着した元日に訪れたのですが、この日はメトロポリタン美術館などが休館だったこともあって、かなり混み合っていました。

僕のお目当てはカンディンスキー。ところが、ちょうどピカソ展を開催していて、カンディンスキーの展示はごく一部になっていたのが残念でした。ただ、こ「Picasso Black and White」と題した展覧会は見応えがあります。数多くの作品を見ていると、あのピカソの独特な画風がきっちり計算して描かれているのだということを実感できたのです。基本ができているからこそ、そこにオリジナリティを加えても受け入れられるのでしょうね。

また、近現代の作品を扱った美術館では、起点をセザンヌにしていることが多いと思いました。昨年の正月に訪れたパリでもセザンヌの展覧会をふたつ鑑賞しましたが、セザンヌの美術史上の位置づけが再認識されているようです。グッゲンハイムでも「タンハウザー・コレクション」というコーナーには、導入部にセザンヌが展示されていました。

思ったより作品数が少ないように思いましたが、メトロポリタンやルーブルのように広すぎても疲れてしまうので、このくらいがちょうどよいのかもしれません。近隣にはメトリポリタンやフリック・コレクション、ホイットニーなどの美術館もあるので、一日美術館を巡っても楽しいでしょうね。

http://www.guggenheim.org/