【ブリヂストン美術館】「あなたに見せたい絵があります」展

東京・京橋のブリヂストン美術館で開催されていた開館60周年記念の展覧会「あなたに見せたい絵があります」を、最終日であるこの前の日曜日に訪れました。いつもは空いていてゆったりと鑑賞できる場なのですが、この日はさすがに最終日とあって混んでいました。それでも、作品の前に人垣が二重になるようなことはなかったですけどね。

この展覧会は、福岡・久留米にある石橋美術館のコレクションが中心になっています。展示されている作品はレベルも高く、センスも感じられる珠玉の作品たち。ただ単に経済的価値だけで買い集めたのではない気品を感じさせてくれます。

特に日本人画家の秀作が多く、青木繁藤島武二岸田劉生らの作品には目を惹かれます。そしてブリヂストン美術館ではおなじみのルノワール「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」やピカソ「腕を組んですわるサルタンバンク」、それにザオ・ウーキーの作品などはいつ見ても素晴らしいものです。今回は、それらの中でも黒田清輝の素晴らしさを再認識しました。独特の色彩と正確なデッサンは思わず目を惹きますね。