【ニューヨーク旅行記】MoMAでアート堪能

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メトロポリタン美術館が休館していた元日の午後は、このMoMAも激混みでした。元日はあきらめて、2日の朝に再度訪れてみると、チケット購入の行列は館内にとどまっており、スムーズに流れていました。まずは特別展の「東京1955-70」へ。以前にもウィーンのセセッション(分離派会館)で荒木経惟の展覧会を見たことがありますが、海外で日本の現代芸術を鑑賞するのも不思議な気分ですね。

今回、僕が一番楽しみにしていたのはムンク「叫び」。この作品は油彩、パステルなどアプローチを変えた5つが存在するのですが、そのうちパステル画が出展されています。独特な世界観と画風は存在感があり、展示室の中でも強いオーラを放っていました。

そして、セザンヌを起点としてゴッホ「星月夜」やルソー「眠るジプシーの女」、ピカソアヴィニョンの娘たち」といったマスターピースが続いて、早くもお腹がいっぱいに。さらにモンドリアンの展示が充実していたので、グッゲンハイムのカンディンスキーが物足りなかった僕は、口直しができました。

さらに、展示を見終わったはずのところに行列ができています。何かと思ってチェックすると、「The Clock」という特別展示でした。これはクリスチャン・マークレイのプロデュースによるヴェネツィアビエンナーレで金獅子賞を獲得したフィルムで、映画に登場する「時計の時刻表示」を映した部分の前後を分刻みでコラージュした内容でした。実は一昨年のヨコハマ・トリエンナーレでも出展されていたのですが、その時は見なかったのです。鑑賞室にはソファがたくさん置かれ、一度入場したらいつまででもいられます。そして、退室した人数だけ行列の先頭から入室できるという仕組みでした。

これだけアートを堪能できると、かなりの充実感がありましたよ!

http://www.moma.org/