【パリ旅行記】美術館で企画展めぐり

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ゴールデンウィークのパリ滞在はメーデーと月曜日、今回は元日と月曜日が当たってしまったため、開館している美術館を探すのに苦労しました。前回はポンピドーセンターの近代美術館とピナコテークに行きましたが、今回は常設展ではなくグランパレとリュクサンブール美術館で企画展を見ることにしました。

元日の朝、まずはグランパレを訪れると、開館している数少ない美術館に押し寄せた観光客であふれかえっています。入場までに長い列があり、そして携行品チェックを経てチケットを購入し、やっと入場です。クロークも長蛇の列で、本当はカメラは預けないといけないようでしたが、ジャケットのポケットにしまったまま入場しました。

グランパレで開催しているのは「マティスセザンヌピカソ スタイン家の冒険」と題した展示です。パリに滞在したアメリカ人一家が蒐集した作品の展覧会ですが、セザンヌ印象派的な作品にみる「縁取りの明確さ」がキュビズムに移ってゆく流れがよくわかります。マティスは、緑色の使い方がいかにも彼らしい独特の非現実感を醸し出していました。

http://www.grandpalais.fr/fr/Accueil/p-93-Accueil.htm

そして、次に訪れたのはリュクサンブール美術館。こちらは「セザンヌとパリ」です。彼が過ごしたオーヴェール・シュル・オワーズやパリの風景は、主題を明確に描き出しています。そして、セザンヌといえば風景画の印象が強いのですが、人物をややコミカルに描いた作品などバリエーションも豊かであることがわかりました。絵画を鑑賞していると、ひとりの画家でも多彩な一面があるのだということを、ときどき思い返させられます。

http://www.museeduluxembourg.fr/