金曜日にレイトオープンのブリヂストン美術館で、会社帰りにデ・クー二ング展を鑑賞しました。平日の夜は人も少なく、落ち着いて作品を味わうことができます。ブリヂストンはピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」やルノワールの「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」など、質の高いコレクションも魅力です。
ウィレム・デ・クーニングはオランダのロッテルダム出身で、アメリカでジャクソン・ポロックとともに抽象表現を開化させた画家。女性を描いた彼の作品に女性を見出そうとすると難しいですが、肌色を多用して艶かしさを表現した抽象だと考えるとわかりやすくなります。意味よりも、そこに表わされた色彩と配置を楽しむのがよさそうです。
コレクション展も並行して鑑賞できましたが、昨年亡くなったザオ・ウーキーの追悼コーナーもありました。僕の大好きな画家で、心象風景のような色の世界に魅了されます。今回の展示では、次元の狭間を表したような色彩の魔法を堪能しました。
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/