【イエメン戦】完全アウェイの経験

中東のアウェイ。デルタ航空機爆破容疑で完全警備体制が敷かれたスタジアム。そんな環境の下で2点先制されながら、3点取ってひっくり返した若きサッカー日本代表を評価したい。テキストデータしか見ていないので、その範囲でしかゲーム内容を知りえないが、山田直紀が負傷退場したことが結果としてプラスに働いたようだ。

眠れる獅子、未完の大器。そんな表現が当てはまる平山相太。彼は、決して僕の好きなタイプのプレイヤーではない。今回のメンバーでも、僕が注目していたのは渡邉千真だった。トップをこなせる彼がいる中で途中出場というシチュエーションは、今回のハットトリックという大爆発に寄与したのかもしれない。

ほぼチーム解散状態となる大分から選出された、西川周作(広島へ)、菊地直哉(湘南がオファー)、金崎夢生(名古屋へ)の3人。西川はキャプテンを託されるはずながら、負傷でベンチを温めた。菊地は吉田麻也とのコンビが尻上がりに機能したようだし、金崎はアシストを含め攻撃の基点となった。このプレーが九石で見られないとすれば残念だが、縮小予算で経営を立て直した暁には「買い戻したい」選手たちだと言えるだろう。