【のだめカンタービレ】23巻でついに完結

作者の二ノ宮知子の妊娠もあってしばらく休載した後に出た22巻で、エジプトまで逃避行してしまった「のだめ」。どうなることかと思いきや、しっかりとTGVに乗ってパリに(一度寝過ごしてブリュッセルまで行っちゃいますが)戻ってきました。この23巻で完結ということで、いかにも終結させるぞという雰囲気に乗って、ストーリーは展開します。

ちょっとわかりにくい内容なのですが、恐らくは音楽一筋に道を究めようとする千秋と、音楽は楽しむものだというスタンスを貫きたいのだめとの思いのすれ違いをどう収めるかということなのだと思います。実はこのテーマはアマチュア音楽集団とは切っても切れないもの。うまくなるために練習時間を増やしたいグループと、それなりにやって楽しければよいというグループの対立は、僕も何度も直面してきました。

そんなときには、たいてい「楽しむにしても、最低線のレベルまではできないと回りにも迷惑をかけてしまう」という辺りが落としどころなのです。のだめのストーリーでは、さらに一段高いレベルでの葛藤ですが、根幹は同じなのではないでしょうか。

完結後は「番外編」の連載が始まっているようなので、日本に残っている真澄ちゃんや峰くんなどのメンバーも活躍してくれそうです。映画版も間もなく公開なので、まだまだ「のだめワールド」に浸るチャンスはありますね!