【サブウェイ123 激突】トラボルタの新境地

ワイ島からの帰国便の中で観た映画が「サブウェイ123 激突(The Taking of Pelham 123)」でした。ニューヨークの地下鉄の1両だけが乗っ取られてしまい、それをたまたま運転指令として担当してしまったデンゼル・ワシントン演じるガーバーの不幸が始まります。さすがに僕の好きな役者だけあって、抑えの効いた渋い演技には感服させられます。

そして、それ以上に印象的なのが、エキセントリックな乗っ取り犯・ライダーを演じるジョン・トラボルタでしょう。悪知恵が異常に働く一方、子供じみた偏執狂の悪人を演じるトラボルタは、サタデーナイト・フィーバーの彼でもヘアスプレーの彼とも違う新境地に達しています。

話の展開には緊迫感があり、スリリングな興味を最後まで引っ張ってくれます。ニューヨーク市長の描き方がアメリカらしいゴシップネタをからめていたり、カーチェイスが不必要なほどに派手なあたりもいかにもハリウッド映画ですね。ただ、音楽がやや単調で物足りなかったのは残念でした。

http://www.sonypictures.jp/movies/thetakingofpelham123/