【キリンカップ】ピークはどこに?

堅守のベルギーから3点を奪っての快勝。チリ戦に続き、攻撃陣の得点に対する意欲の高さは非常に好感を持てた。大久保の負傷退場でひとり少なくなったが、数的不利はまったく感じられなかったほど。すでにベルギーのモチベーションが下がっていたとはいえ、余裕のあり過ぎるキリンカップ優勝だった。

この試合でひときわ光っていたのは、攻撃では中村憲剛、守備では長谷部だ。憲剛から長友に送った短いアシストパスは素晴らしかったし、長谷部が中盤でしっかりと効いていたからこそ前線はストレスなく攻撃できたことだろう。遠藤の交代は唯一、岡田監督の思いが外れたものではなかったか。今日の役割では遠藤である必要はなく、橋本や阿部という選択が正解だったであろうから。

さて、この連勝で勢いに乗った感はあるが、気になるのは岡田ジャパンはピークをどこに持っていこうとしているかだ。これで週末のウズベキスタンに勝ち、ワールドカップの出場権を確定させてしまえばそれでよい。しかし、勝ち点3を奪えなかった場合、おそらくはピークを維持し続けるのは困難だ。カタール、そして難敵オーストラリアに苦しむ姿を見ないためにも、ウズベキスタンで結果を出してくれることを期待しよう。