【ウズベキスタン戦】納得の采配

サッカー日本代表ウズベキスタンでのアウェイゲームを1-0で逃げ切り、ワールドカップ南アフリカ大会への進出を決めた。この試合、前半早い時間の得点以降、決め切れなかった歯がゆさがないわけではないが、審判のジャッジや深い芝ということを考えれば悪くない出来と言ってよいだろう。何よりも岡田武史監督の交代策は、非常に納得感のあるものだった。

まずは、岡崎のゴールを演出した中村憲剛をあっさりと下げ、本田に交代させた。憲剛はアシストを決めて以降は、相手の早いマークに苦しんでボールを納めることができていなかった。中盤を活性化させるためには、本田の投入は有効だった。そして大久保から矢野だ。大久保の場合、出来や疲労という問題ではなく、あのすぐに熱くなる性格の上にすでに一枚イエローカードをもらっていたのだから、あれでも遅いくらいの交代なのだ。

そして、中村俊輔に代えて阿部。恐らく長谷部の退場がなければ、下がっていたのは遠藤ではなかったか。いずれにしても、中盤の守備が弱くなっていた時間帯だっただけに、長谷部がレッドカードを受けた時点でピッチサイドに阿部がスタンバイできていたことが、岡田采配の妥当性を物語っていたとも言えよう。

これでやっと、日本代表はスタートラインに立った。ドイツ大会の惨状を忘れるためには、南アフリカの地で結果を残してくれることを期待しないわけにはいかないのだ。