【人事の話】外国人リクルーターの暗躍

特に外資系企業で人事の仕事をしていると、よく人材紹介会社から英語で電話がかかってきます。日本でビジネスをしているのに、彼らの多くは日本語を話さず英語オンリー。それで仕事ができてしまうことに、大いに疑問を感じてしまいます。

外資企業の人事担当者、その中でも特に採用を担当しているスタッフは、当然のことながら英語は堪能です。普段の社内業務で自分の英語力を発揮できなくてうずうずしているEnglish Speakerにとって、外国人と業務として英語で話ができるチャンスは願ってもないもの。僕の経験からみても、採用担当者は必要以上の時間を割いて彼らリクルーターの相手をしてしまう傾向があります。彼らも自分たちのポジショニングを理解しているので、英語での会話が当たり前。英語のできない人事担当者は、日本という国でしかも自分たちが顧客側でありながら必死になって英語で商談を進めるのです。

そしてもうひとつ、彼ら外国人リクルーターが暗躍する理由があります。彼らはもちろんアメリカ出身者も多いですが、ヨーロッパでもセルビアポーランドのような東欧諸国、アジアなら香港、シンガポール、マレーシア、フィリピンなどの出身者も目につきます。NOVAに見るように英会話学校の経営不振で英語教師のポジションが減っている昨今では、どうやらリクルーターという商売がもっとも簡単に就労ビザが取得できる近道らしいのです。

そんなわけで、今日も新たな外国人系のリクルーターによる求人広告が、「Daijob」や「キャリアクロス」といった外資系向けの転職サイトに並んでいくんですね…