【人事の話】人事考課の季節

外資の多くは会計年度が1月~12月なので、前年度の結果数値が出揃うこの時期に社員の人事考課を行います。日本企業では2月決算や3月決算が主流ですが、評価と数字との結びつきが弱い傾向があるので、最終結果を待たずにこの時期にやってしまう企業も多いのではないでしょうか。

というわけで、今の時期に人事考課をやっている企業は、かなりの数に上ると思います。評価で大事なのは点をつけることではなくて、それを本人にフィードバックすること。それがないと次年度以降の育成につながらないし、評価の納得感を高めることもできません。そのためには本来、1対1で面談できる環境を整えるのがベストなので、この時期には管理職が部下との面談のための部屋の確保に奔走します。

さて、普段は「評価はこうするものだ」とエラそうなことを言っている人事担当の僕も、部下の評価をつけなければなりません。新任のマネージャーから「去年、前任者がどんな評価をつけたか教えてほしい」と言われても、「先入観を与えてしまうので、できるだけまっさらな状態で評価してくれ」と返したりするのですが、いざ自分がつけるとなると去年のデータを見たくなってしまいます…

どんなに悩んで評価をつけても、100%全員の部下を納得させるような評価はあり得ないというところが、管理職にとっては辛いところですね。