【人事の話】外資系エージェントの押し

僕の勤務する会社では、採用のかなりの部分を転職エージェントに依存しています。最近は新聞広告でも直接求人は少なく、いわゆる「人材紹介会社」によるものが目につきますね。求人検索サイトでの募集でも、社名非公開でエージェントが募集しているケースが多くなっています。

転職エージェントには大きく分けて、「国内系」と「外資系」のふたつの括りがあります。国内系の最大手はリクルートエージェントですが、ここのように大きな会社は応募者と面談する「人材コンサルタント」と企業担当の営業が別組織なので、連携がイマイチだったりします。一方、「外資系」にもそういう組織形態の会社はありますが、押しなべてひとりのコンサルタントが企業と応募者を取り持つことが多いようです。

外資系のコンサルタントは、とにかく押しが強い! 書類選考で候補者を落としたら、手を代え品を代え同じ人物を売り込んできます。面接で落としても、「どこが悪かったんだ」と食い下がってくるケースすらあります。新聞広告や求人誌などの媒体による応募なら、応募者は落とされてもそうそう理由を問い質したりできないので、それと比べれば外資系エージェントの職業意識は立派です。

しかし、採用する側の担当者にしてみれば、一度落とした候補者について食い下がられればかえってそのエージェントも候補者も印象が悪くなる場合も多いです。採用担当者は、どんなにがんばっても現場やトップがOKを出さない限り仕事が終わらないし、現場と候補者の板ばさみになることも多いのです。その意味では、飛び込み営業のようなものですね…