【人事の話】人事って何?

先日、自分が受けた面接で尋ねられた質問に、次のようなものがありました。「(面接官の)自分には6歳の娘がいるが、人事の仕事を彼女にもわかるように説明するとすれば、どう言うか?」というものです。本質を簡単な単語で表現することって一番難しいので、かなり面食らってしまいました。

そのときの僕の答えは、「学校で何か困ったことがあったら、先生に言うよね。人事っていう仕事は先生のように、何かあったときに最初に声をかけてもらうものなんだよ」でした。人事の究極の目的は、限られた予算の範囲内で従業員により良い職場環境を提供することだと思っています。それはつまり、従業員が何か困ったり、悩んだり、手を貸してほしいと思ったときに、最初にそのことに気づくべき部門ということなのだと思うのです。

普段「どんな仕事をしてるの?」と聞かれて「人事」という答えでは十分に伝わらなかったとしたら、「社員の採用や給与計算などをする仕事」と言うと、たいていはわかってもらえます。でも、それはあくまでわかりやすい仕事を並べただけで、人事の本質とはちょっと違うんです。そうは言っても、理想と現実には隔たりがあることも事実。従業員に信用してもらって、理想が実現するまでには、かなり時間も労力もかかるものです…