【外資の英語】「思う」をどう訳す?

頭の中で、日本語の思考回路でできあがった文章を英語に変換しようとして悩むのが「思う」の訳し方ではないでしょうか。日本語では、ついつい語尾に「~と思います」ってつけたくなりますよね。それを機械的に"think"と訳していたのでは芸がないし、こなれた英語には見えません。だけど、じゃどうしたらいいかっていうとなかなか難しい!

この前、僕の会社の翻訳担当者が英訳した文章を見て、"deem"をうまく使っていたのでさすがだと思いました。"deem"は「みなす」に近い単語なので、辞書の例文にも"I deem him a fool.(あいつはばかじゃないかと思う)"なんて載ってます。人事で言えば、営業担当者など外出が多い社員に固定の残業相当額を払う制度に「みなし残業手当」がありますが、これの英訳が"deemed overtime allowance"です。

もうひとつ、「思う」を訳す場面で使えるのが"assume"です。"assume"は「~と仮定する」「~と決めてかかる」という意味で、「ここは○○がいいんじゃないかと思うんだけど、その前提でいけば…」というニュアンスを出すのには"I'm assuming that~"が使えますね。

他にも"reckon"(これは米語ではあまり使わない)や"suppose"、"guess"をうまく使い分けると、"think"一辺倒から一歩抜け出すことができますよ。