【実践の英語】look at me

米国ドラマを見ていると頻繁に出てくる表現に、"Look at me! "という命令文があります。字幕では「俺を見ろ」とか「私を見て」と書いてあることが多いのですが、日本語でこういう言い方はあまりしませんよね。僕の感覚では「こっちを見ろ」とか「こっちを向け」という感じだと思うのです。

字幕や吹替の英語は、業界の定訳のようなものが存在するようです。前にも書いたかもしれませんが「バカはよせ」なんて日本語ではまず使わないのに、字幕や吹替では当たり前のいおうに登場します。吹替の声優が出す「あ」に濁点がついたようなうなり声も、これと似たようなものなのでしょうね。翻訳者や役者にとっては、そうすることが当然のお約束なのだと思います。

吹替の声優も限られているので、別の役の人のイメージが過剰に重なってしまうことがあります。今ちょうど「ホームランド」のシーズン4を見ていますが、CIA長官のロックハートが「ブラックリスト」のレイモンド・レディントンの吹替を担当している大塚芳忠なので、どうしても同一人物のように感じてしまうのです…