実践の英語
相手が言った内容に対して「私もです!」と同調する際、"me, too"が頭に浮かびますよね。この表現では、meとtooの間の", "を忘れないようにしないといけません。ただ、もう少しかしこまったというか、文法的にも正しい用法を使うなら、この"So do I"が妥当で…
米国ドラマを見ていると頻繁に出てくる表現に、"Look at me! "という命令文があります。字幕では「俺を見ろ」とか「私を見て」と書いてあることが多いのですが、日本語でこういう言い方はあまりしませんよね。僕の感覚では「こっちを見ろ」とか「こっちを向…
"another"という単語の意味を知らない人は少ないと思いますが、意外に勘違いしていることがあります。"another"は、その綴りの通り"an other"、つまり「とある別の」ということになります。2つのことについて話しているとき、1つ目を話し終えて次のポイント…
英語の文章をネイティブっぽく見せるのに、結構使えるテクニックが無生物主語です。例えば「~を見るとうれしくなります」という文を英訳しようと思うと、つい"I feel happy when I see ~”としてしまいがちなのですが、「~(見る対象)」を主語にして"~ m…
普段の会話で耳にすることはほとんどないのに、海外ドラマの吹き替えには頻発する表現が気になっています。例えば「会えてよかった」。これは、誰かと会って話をした別れ際に使われる表現ですが、おそらく"Nice meeting you"なのでしょう。別れる際の常套句…
先日、ネットからicenetworkでフィギュアスケートの全米選手権を見ていて気付いたのですが、選手が勢い余ってフェンスにぶつかってしまうことを"brush the wall"と表現するようです。直訳すれば「壁にブラシをかける」「壁を掃除する」という意味になります…
文法的には完成しているとは言い難い表現でも一般的に用いられるものって、日本語でもありますよね。極端なことを言えば「こんにちは」や「さようなら」だって、その一例なのかもしれません。 英語では、"Will do!"もまさにそんな表現。おそらく正確には"I w…
海外のホテルでチェックインをするとき、日本人ならつい"Check-in, please! "と言ってしまいそうですが、ネイティブっぽく話すには"I'm checkin' in. "ですね。チェッキン・インは口が回りにくいので、練習しておいたほうがよさそうですね。アクセントは"in"…
先日、海外のホテルを予約したところメールで問い合わせがあり、クレジットカードの「ZIP」を知らせてくれとのことでした。普通「ZIP」は郵便番号のことを指すので、クレジットカードとの関連がわからずネットで検索してみたところ、米国で発行されるクレジ…
技術開発部門の社員が米国で開催されるカンファレンスでプレゼンをするというので、そのリハーサルに立ち会ってきました。彼はこのプレゼンのために英会話の勉強にかなりの時間を割いていて、先週は一週間セブのスクールで英語漬けになってきたそうです。だ…
"Give me a shout when you come around here" 先日とあるSNSでバイリンガルの友人から、こんなコメントがついていました。語句に忠実に直訳してしまうと「このあたりに来るときは、私に叫んで」となりますが、実は「声を掛けてね」というような意味です。 …
これは「もしあれば」「あるとすれば」の意味でよく使われる用法です。例えばテストの問題に"Correct errors"とあれば「誤りを正せ」という意味ですが、これが"Correct errors, if any"になれば、「誤りがあれば正せ(誤りはない場合もあり得る)」というこ…
先日、とある海外ドラマを字幕で見ているときに、この"reconcile"という単語が聞こえてきました。「仲直りする」というときに使う単語ですが、自動詞ではなく他動詞なので、「彼女と仲直りした」というときは"I reconciled myself with her."となります。 た…
旅行の際に直行便を使わず乗り継ぐ場合、例えば「JFKでトランジットする」のように言いますよね。でも、"transit"を英和辞典で引くと「通過」という和訳が出てきます。これはどういうことなのでしょう。 実は、旅行用語としての「トランジット」は誤用されて…
この単語をうまく適切に使えたらカッコいいと感じるもののひとつが、形容詞"relevant"です。先日、米国の大学を卒業している同僚がさらっとこれを使っていて、さすがだと思いました。 意味としては、「適切な」「妥当な」もありますが、「関係ある」「関連す…
英語文化圏において仕事で期限を切られたとき、その期限は絶対的なものでないことも多いという記事を書いたことがあります。その場合、期限はひとつの目安であって、無理ならそう伝えればよいのです。 逆にこちらが何かを依頼して期日までに返事がないときに…
マラガ旅行の際、フライトの都合上ホテルへの到着が深夜になるため、あらかじめメールで"I would like you to keep my reservation until I arrive at your hotel after midnight."と連絡しておきました。ところが、その返事が"Your reservation is confirma…
僕はFacebookの設定を英語にしているのですが、友達を分類する項目にこの「acquaintance」が出てきます。意味としては「知り合い」ということですが、要は「友達の中ではランクが低い」ということでしょうか。「acquaintance」に設定していると、ニュースフ…
SNSなどでも英語の文章を添える場面がありますが、英語では常識ながら日本人が見落としやすい点に気付きます。その最たるものは、ピリオドやコンマの後に必要な半角スペースを落としてしまうことです。正確に言うと、ピリオドの後のスペースは「2つ」という…
上司と仕事の進め方について話しているときに、ふと「cherry-pick」という単語を使われてとまどったことがあります。語感からイメージしたのは「たくさんあるチェリーの中から、どれにしようかと迷った結果、ひとつをつまみ上げる」というものでしたが、外れ…
ヨーロッパのシェンゲン協定批准国がほぼフリーパスであるのに対し、アメリカの入国審査はかなり厳格ですよね。ホノルルやグアムはそれほどでもないけれど、シアトルやミネアポリス、LAなどは執拗に質問されます。"What is your purpose?"のような質問に対し…
今日は、ちょっと聴きなれない単語をご紹介します。"threshold"の意味は「閾値」あるいは「しきい値」で、そこを超えると何かが変化するようなポイントのことです。身近な訳語としては「敷居」もありますね。 これをビジネスで使うときは、プロジェクトなど…
久しぶりにヘッドハンターから英語の電話がかかってきました。「今は転職に興味がない」と言うと、定番の反応で「じゃ、人事の仕事をしている友人を紹介してくれないか」というので、僕はとっさに"Possibly. "と答えました。 possiblyは、「比較的可能性は低…
受験英語ではあまり登場しないけれど、インターネットの英語サイトでショッピングする場合によく見かける単語に"redeem"があります。これは「引き換える」という意味ですが、クーポンや割引コード、プリペイドカードを利用する場合には必ずと言ってよいほど…
ホテルにチェックインするときの英語表現としては、"Check-in, please. "や"I'd like to check-in. "がよく例になっていますね。もちろんこれでも通じるのですが、先日ニューヨークのハイアットにチェックインしようとカウンターに並んでいるときにスタッフ…
年賀状に書く定型の英語として"A Happy New Year"は、あまりにもよく見かけますね。でも、英語圏では「年賀状」というものは存在しないと言ってよく、クリスマスカードに"Wish you have a Merry Christmas and a Happy New Year"と記載される一部分を転用し…
英語の求人広告を探していると、求められるスペックの欄に「必須」なものと「あれば尚可」のものが併記されていることが多いです。「必須」項目は、essential、mandatory、obligatory、あるいはrequiredやrequisiteで表されます。ここにある項目は、満たして…
英語圏のレストランや外資系エアラインで水が欲しいとき、何と伝えますか? "Water, please!"が一番簡単で、"Can I have some water?"とか"Could you give me some water?"でも十分通じると思います。"I'll have~"という表現もありますね。 でも、このシチ…
英文のスポーツ記事によく出てくる表現です。リードされていた状況から同点に追いつくことを表すのに"equalize"が使われます。"equal"がイコール、つまり「等しい」ですから、real(現実)⇒realize(自覚する、理解する=現実のものとする)のように"equaliz…
今日は、コミックエッセイのご紹介です。英会話講師や翻訳業のかたわら、ネイティブの視点から日本人の陥りやすいミスについての書籍を数多く書いているデイビッド・セイン氏の原作を、コミック化したものです。 冠詞の有無で意味がまったく異なってしまうと…