【のだめカンタービレ】ドラマは期待以上

ついに「のだめカンタービレ」の、月9枠初回放映がありました。もともとテレビドラマは、原作の良さを殺してまでも幅広い視聴者に訴えて視聴率を稼ごうとするので、あまり期待はしていなかったんです。原作自体が、まじめに音楽をテーマにしながら小ネタでボケをかますという微妙な線を狙った作品なので、ドラマ化は難しいだろうとも思っていました。

細かい点では、ティンパニの真澄ちゃんのキャラが立ちすぎているとか、伊武雅刀の峰パパは違うだろうとか、竹中直人ミルヒーかよとかいろいろありますが、総じていえば合格点でした。何より主人公「のだめ」の独特な世界が、あまり壊されずに描けていましたよね。「ぎゃぼー」「むきゃー」っていうお約束の奇声もあったし、ピアノ演奏中にねじれていく口元とかもはまっていました。

何よりもよかったのは原作でもカタカナ表記される「のだめ語」の「~マス」「~デスヨ」が、ちゃんとそれらしく発音されていたし、長音を伸ばさない(マングース→マングス、ベートーベン→ベトベン)クセもちゃんとそのままでした。普通、ドラマ化されると主要キャラクターの名前や設定までが、わかりやすく変えられちゃったりするので、これだけでもホッとしました。上野樹里のキャスティングが大正解という印象です。

そうそう、ちゃんと「ぷりゴロ太」(原作で、のだめが大好きなアニメ番組という設定)も出てきてましたよね! これなら、ちょっと期待してもいいかなと思ってます。