【のだめカンタービレ】ボケとシリアスのバランス

先週の放送では、原作コミックにも登場する設定上のアニメ番組「プリごろ太」まで見せてくれて、コアなファンへの配慮を忘れていないドラマ作りに好感が持てました。ここまで原作がキラーカテゴリー化していると、さすがに月9ドラマとはいえ原作ファンを無視できないのでしょうね。マイナーな小説だったら、もっと思い切り設定が変えられて、新人アイドルを入れたいがためだけのキャラが登場したり、決め台詞が変更されたりしそうです。

僕は学生時代にヴァイオリンを弾いていたのですが、大学ではポップスオケだったこともあって、瑛太率いる「Sオケ」の楽しそうな演奏方法には親しみを感じます。高校時代の室内楽部では、新入生歓迎会ルロイ・アンダーソンの「Plink Plank Plunk」を演奏した際、コントラバスが楽器を回転させたり、ネックの部分に掌をこすりつけたりして音を出すなんてウケ狙いもやりました…

さて、今日の「のだめ」のクライマックスは玉木宏演じる千秋がソリストとして、ラフマニノフのピアノ協奏曲を演奏するシーン。その音に衝撃を受けた上野樹里演じるのだめが、マングースの着ぐるみのままシリアスで呆然とした表情を見せてくれます。ギャグ路線主体で展開するドラマながら、こういうポイントではしっかりシリアスな演技で魅せてくれるのはうれしいところです。玉木宏のピアニストっぽい表情も、悪くないですね。