【音楽】指揮棒の振り方

高校の室内楽部で指揮者になったとき、先輩から「指揮法」の本を譲り受けた。そこには指揮の基本が書いてあって、「拍の打点をわかりやすく示すこと」だった。4拍子なら、4つの拍の頭のところがわかるように棒を振る。はっきり覚えていないけど、打点に向かって加速するように振り下ろし、減速するように引き上げるというようなことが示されていた。弦楽器も管楽器も音を出すにはそれなりに準備がいる。弦なら「ある一定の速度で」弓をひかねばならないし、管なら息を吸って「ある一定の速度で」吐き出さねば音は出ない。その速度に導くのは、指揮者のテクニックだということ。

だけど、クラシックのどんな指揮者を見ても、そんな棒の振り方なんてしていないよね。それはきっと、物理的な棒の動き以外のところで「指揮」しているんだろう。その域に達していない者には、なかなか理解不能な世界だよね・・・

僕の指揮者としての初舞台は、福生市民会館での音楽部(合唱部)との合同演奏。たった16小節のメサイア序曲を振ったんだけど、あがってしまって予備振りが速すぎた。音の出る1泊めで急に遅くしたもんだから、みんなとまどっちゃってそごくもったりしたテンポになっちゃいました(^^;