【ドラマ】ジャック・リーチャー -正義のアウトロー- シーズン2

シーズン1では主人公リーチャーの粗暴さだけが悪目立ちしている印象があり、あまり感情移入ができなかったのだが、シーズン2はハートフルな要素を織り交ぜたことで、いい感じに軌道修正ができていた。

リーチャーやニーグリーのアクションシーンは相変わらず激しく、「ダイハード」を思わせるような不死身の正義感にあふれているが、ボディコンタクトの中でコミカルとも言えるな演出もあるので、エンタメとして楽しめる仕立てにしたということなのだろう。ただ、リーチャーがかつて軍警察で指揮したチームの設定が甘く、無理やり展開する印象は否めない。もう少し人数を絞るか、エピソードを増やす対応ができていれば、より深みのある物語に仕上がったはずだ。

悪役ラングストンを演じるロバート・パトリックは、「スコーピオン」の国土安全保障省捜査官ケイブ・ガロ役の印象が強いが、吹替の声優が異なることもあって、だいぶ精悍で若い印象になっている。その背後にいる巨悪の「A.M.」も含め、悪役側の設定がわかりやすかったことは、物語への没入感を増す要因になっていた。

チームを解散し、リーチャーはまた旅立ってゆく形で終わっているが、シーズンの更新も決まっているようなので、今後の展開に期待したい。