【BJKカップ】日本―コロンビア Day-1

コロンビアを有明コロシアムに迎えてのビリージーンキングカップは、まず本玉真唯とオソリオが対戦。終始競り合って息詰まる展開のよい試合だったが、勝負所で差がついた。テニスにおいては、ブレークの後のキープが鍵だとは思っていたが、それがここまで如実に表れる試合も多くはない。

ファーストセットはブレーク合戦となったが、セカンドセットでは本玉が先にブレークしたものの、すぐにブレークバックされてしまう。そしてブレークダウンで迎えた第9ゲームをブレークバックして追いすがったものの、ここでもまたブレークで決着をつけられてしまった。

競り合いの中での決め手はオソリオのサーブが入るかどうかという印象もあったが、本玉は終始攻めながらもワイド狙いが外れる場面が目についた。また、本玉はチャンスでスマッシュがことごとく決まらず、これが流れを引き寄せられなかった要因とも言えそうだ。

コロンビアの1勝で迎えた第2試合は、日比野菜緒とリサラゾ。日比野はウォームアップから合っていない感じが窺え、いきなりブレークを許しそうになったときは土居と内島が連敗スタートとなった去年のBJKカップの二の舞となる予感すらした。タイミングが合わず引っ掛けてしまう場面が目立つ日比野だったが、こちらも攻め手を緩めず、ファイティングポーズを取り続けたことを、有明の観客が後押しする。

サービスゲームでファーストポイントをなかなか取れずに苦しんでいただけに、セカンドセット4-3で迎えたサービスゲームでファーストポイントを奪ったときに、今日一番の「カモン」が聞こえたのが印象に残った。普段は静かな印象のある日比野だが、このときばかりはドスの効いた声で叫んでいて、それだけこのポイントに集中していたということが伝わってきた。

土曜日はシングルス2試合で最低1勝しないと、アオシバのダブルスにつなげられない。逆に言うと、日本が2勝してしまうとダブルスはデッドラバーになってしまう。そう考えると僕にとっては、本玉がリサラゾに勝てるかどうかが最大のポイントなのだ。

金曜日の夜の有明コロシアムは、去年に比べてもかなりの観客が入っていた。土曜日のチケットは、いったん売り切れた後に上層階の一部を開放して再販したのだが、当日券も販売するようだ。