【ローランギャロス】ゴファン―ハルカッチ

いよいよ開幕した全仏オープンことローランギャロスの男子シングルス1回戦で、膝の負傷からの復帰途上にあるダビド・ゴファンがハルカッチと対戦。序盤だけ見ると、このままストレートでハルカッチが勝ち抜けてしまいそうな雰囲気が漂っていたが、セカンドセットをブレークダウンから追いつくと、第12ゲームもブレークしてこのセットをものにする。

ゴファンは徐々に感覚が合ってきたのか、プレースメントが狙い通りになってくる。ラインを越えそうなボールがうまく落ちてインになったり、オープンサイドを抜くショットが小気味よく決まったりすると、明らかにハルカッチがフラストレーションを溜めている様子が窺えた。それでも、ファイナルセットでは切り替えたハルカッチが盛り返して、最後は勢いで押し切った。

ファイナルセット終盤では、ゴファンが足をひねる場面があった。5セットマッチで足に来ていたようで、その前のプレーでもクレーコートでのスライドがうまく行っていないようだったが、次のプレーでは体重が逆側にかかって転倒してしまった。そのままプレーを続行したので問題はなさそうだが、彼ももう32歳と若くはないので、コンディション面は心配だ。2017年の楽天オープンでマナリノを破って優勝したときより、テニスは進化しているように見えたので、まだまだ彼の活躍に期待している。