【慶應チャレンジャー】ミルマン―フェレイラシウバ


慶應チャレンジャーの観戦で、7年ぶりに日吉の蝮谷コート。PeatixのデジタルチケットなのでQRコードを提示したが、画面を目視で確認して紙のチケットと引き換えというアナログな対応だった。まあ、このコートでのオペレーションを考えれば、どう考えてもこれが妥当だろう。ペールの欠場は残念だが、2回戦のミルマンとフェレイラシウバの対戦を2,000円で観戦できるのだから、悪くない。

ミルマンも決して本調子という感じではなかったが、フェレイラシウバがコートをつかみ切れていないのか、あるいはミルマンの回転に惑わされたのか、リターンをネットに掛けるシーンが多かった。2列目から見ていたら、ボールの回転やコースがよくわかり、どこが勝負どころなのかを見極めることもできた。有明コロシアムのような大きなアリーナでは不可能なので、小さい会場ならではのメリットと言えそうだ。ファーストセットを6-3で取ったミルマンが、セカンドセットはブレークを先行しながら追いつかれたが、そこからは一気にミルマンの流れになった。

隣のコートではクロアチアルーマニアの選手が対戦していたが、とにかく大声で口汚く暴言を吐き、チェアアンパイアにも文句をつけまくるマナーの悪さで、見ていてとても嫌な気分になってしまった。それにひきかえミルマンはボールパーソンにさりげなく「指示」を出すなど、いろいろなことに配慮があった。それが高じたのか、フェレイラシウバが体制を崩した場面で詰め切れずにポイントを落とすことが2回あって、いかにもミルマンらしい人間性を見せてくれた。

ちなみに、トゥロター・ジェームズと対戦したジュムールもマナーは悪く、トゥロターのサーブのタイミングに言いたいことがあったのか、かなり長い時間詰め寄って文句をつけていた。プロだからという見方もあるだろうが、観客あってこそのプロ。嫌な思いをさせられる観戦は、したくないものだ。