【ブラックリスト】クラーク・ミドルトン追悼

ドラマ「ブラックリスト」で陸運局のマネージャーとしてレッドに情報を流す役割を担っていたグレン・カーター。障害を持ちながらレッドを手玉に取るような弁舌で存在感を醸し出し、憎めないキャラだった。そんなグレンを演じていた俳優クラーク・ミドルトンが昨年秋にウェストナイル熱で急逝してしまい、その彼を追悼する内容のエピソードが放送された。グレンもクラークと同じウェストナイル熱で亡くなった設定で、母親とレッドがそれぞれに思いを語り、グレンの遺志を叶えようとする。

何よりも素晴らしかったのは、ヒューイ・ルイスの登場だ。ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースとして「パワー・オブ・ラブ」などのヒットを生み出した彼が、本人役で出演した。本職の役者のような表情でグレンへの思いを語っていたが、「If This Is It」の歌詞をグレンが思いついたという設定にしているところにも、最大限の賛辞を感じた。

長いシリーズになるドラマでは、役者の逝去やそれに伴う交代もあるが、このようにエピソードを1話分割いて追悼に充てるケースは多くない。それだけ、グレンそしてクラークが重要な役だったということであり、ファンに愛されていたということなのだろう。グレン、安らかに!