【月9ドラマ】SUITS/スーツ

何年振りか覚えていないくらい久しぶりに見ている地上波のドラマは、フジの月9「SUITS/スーツ」。原作の米国版はずっと見ているので、どんな作りになっているか興味を持って見始めた。初回を見た印象は役者たちにハーヴィーやマイクやルイスやドナの表情を真似させる演出が目立って、それはご愛敬とすればシナリオは悪くなかった。決定的な問題は、予算の少なさと話題性重視のキャスティングだろう。日本のドラマは相変わらず演劇的な演技に重きを置いていて、若くて見てくれのよい俳優で話題を作ろうとする。

2話目まで見ると、鈴木保奈美の存在感はほとんどないものの、織田裕二は「らしい」演技が出始めて味わいがある。小手伸也中村アンも雰囲気を出しているが、原作では英国ロイヤルファミリーに嫁いだメーガン・マークルが演じているパラリーガル役の新木優子はかなり見劣りがするのは、致し方ないところか。

そして、一番の注目は意外にもHey!Say!JUMPの中島裕翔の演技。彼のちょっとした表情や間の取り方には可能性を感じる。これから先、役者としての幅が広がれば、かなり面白い存在になるのではないだろうか。