【デビスカップ】日本ーエクアドル Day-2

金曜日のシングルス2連敗に続いて頼みのダブルスもストレートで落とし、日本はエクアドルに敗退した。昨日書いたことと同様だが、日本チームはどれだけこの大会に準備ができていたのか疑問だ。それはスタッツを見ればわかる。日本とエクアドルで明らかに有意な差があるのは、アンフォーストエラーだけ。あれだけミスが多いのは、相手が左利きコンビであることやプレースタイルなどをスカウティングできていなかったのではないか。

エクアドルエスコバルとイダルゴは序盤こそ強打が目立ったが、アクロバチックなプレーも含めて反応が早く、ダブルスに慣れている印象だった。一方のマクラクラン勉と内山靖崇はサービスリターンの安易なミスが多く、ふたりが重なったりどちらが返すのか迷ったり、さらには明らかなポジショニングミスまで見られた。

マクラクランも内山も優れたダブルスプレーヤーであることは否定しないが、この程度の選手はどこにでもいるし、ダブルスはそれほどランキングによる差はないのだ。東京オリンピックを控えて陸上やバスケなど他競技が入念な準備をしている一方で、このふたりをツアーで組ませることもできず、ATPカップも内山の欠場があり、ほとんどコンビネーションをブラッシュアップする機会がなかった。これでは、マクラクランを日本所属に変更した意味が見出せない。

そもそも錦織にオリンピック資格を取らせるために1枠を無駄に使い、西岡にもスキップを認めたのは、エクアドルをなめていたからに違いない。こういう体質が、テニスを内輪のスポーツに留めている元凶ではないだろうか。