【プレミア12】日本―韓国

テレビ観戦していて、何か違和感があった。日本と対戦するときの韓国、彼らの目線でいう「韓日戦」では、恐ろしいまでの執念で日本を叩きにくるはずだった。しかし今日の決勝では、投手からも野手からも、そのような迫力を感じなかった。それをつぶしたのは、山田哲人の逆転3ランだったとも言えるのかもしれないが、もしかしたら東京ドームの圧倒的な応援だったのではないだろうか。

最近の野球では、球数制限が存在することもあり、ルール上は存在しなくても選手を守るために無理をさせない傾向がある。このために、しっかり選球して球数を多く投げさせるのは、適切な戦術だろう。しかしながら、場合によっては早いタイミングでの失投を見逃してカウントを悪くすることで、打者が自分を追い詰めてしまうこともある。今日のゲームでいえば、山田は相手を追い詰めることに成功した一方で、近藤は追い詰められてしまっていた。このあたりは、チームとしてもう少し選択肢を持っていてもよさそうだ。

それにしても、終盤の投手リレーは盤石だった。特に山本由伸の高速フォークは素晴らしい。山﨑康晃につなぐ必要性を疑ったが、山﨑は山﨑で確実に凡打にさせる投球も見劣りはしなかった。ヒーローインタビューで山田が語ったように、次は東京オリンピック。こちらの方こそ、絶対に負けられない。