日立柏サッカー場での柏－名古屋戦の終了後に、サポーター同士の乱闘で負傷者が出た。ここのところ平壌の混乱やミラノダービーでの事件など、一線を越えてしまったとしか思えない憂慮すべき事態が続いている。この日の事件は、勝った名古屋のサポーターに負けた柏のサポーターが乱入したと聞けば、柏サポーターの腹いせのように聞こえるが、どうやらそう単純な話ではないらしい。
柏サポーターは、選手が引き上げても応援と歌を止めない名古屋サポーターに反感を覚えたという。確かに、勝ったチームのサポーターが必要以上に騒ぐのは「挑発」とも取れるし、それに明らかにマナー違反である。しかも、日立柏は住宅街にある。もっと正確にいえば、スタジアムは日立製作所の社宅と同じ敷地にあって、隣接しているのだ。横浜の三ツ沢もそうだが、住宅街のスタジアムには比較的厳格な応援ルールがある。日立柏にあったかどうかは知らないが、ホームのサポーターが近隣への迷惑を気にしていたことは想像に難くない。
だからといって乱闘が誉められるわけではないのだが、あまり短絡的に物事を判断してもいけないと思う。地元あってのJリーグであることは、ジェフ千葉に関する記事にも書いた。一部のわからず屋に、僕たちの楽しみを奪われてよいはずがない。
