#ノンフィクション、エッセイ

【ヤマザキマリ】リスボン日記

OAZOの丸善で別の本を捜していたときに、たまたま出会った「ヤマザキマリのリスボン日記 テルマエは一日にして成らず」。この作品は、「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリがmixiに書いた文章をまとめ直したものです。 あまり予備知識がなかったのですが、彼…

【村上春樹】職業としての小説家

村上春樹の「職業としての小説家」は自伝的エッセイという位置づけですが、小説ではないので様子を見ていましたが、知人のハルキストが面白いと評価していたので読んでみました。 彼が小説を書く上でのスタンスやデビューに至る経緯などが語られる中で、「作…

【奈良美智】エッセイ「NARA LIFE」

先日、横浜美術館で奈良美智の展覧会を鑑賞した帰りに、桜木町駅の書店をのぞいたところ、奈良のエッセイが置かれていました。思わず手にとってレジに運んでゆくと、店員が「いま展覧会やってるんですよね」と声を掛けてくれました。「ちょっと作品は少なか…

【サンデル】これからの「正義」の話をしよう

NHKにも出演したハーバード大学教授のマイケル・サンデルの著書、これからの「正義」の話をしようを読んでみました。もともと、会社の同僚に勧められたのですが、自分が考えていた「正義」を根底から覆されるような、あるいはその本質を整理させてくれる…

【つれづれノート17】きれいな水のつめたい流れ

銀色夏生のエッセイというか、日記のような文章を綴った「つれづれノート」の17巻「きれいな水のつめたい流れ」が角川文庫から出ています。いったん完結宣言をして再会してからは、ずいぶんペースが上がったように思います。 一時はヒステリックですらあった…

【銀色夏生】つれづれノート⑯

読者の声に耳を閉ざしているスタンスが許せなくて、読むのをやめていた銀色夏生の作品。でも、そんなことにこだわらずに、読んでみることにしました。彼女はいまだに読者からのフィードバックは基本的には読まず、出版社の担当者が選んだものだけに目を通し…

【アロハ魂】小林聡美らしさ

今クールの連続ドラマ「赤鼻のセンセイ」でも好演している女優の小林聡美が、ハワイ島を題材にしたエッセイを書いています。ハワイ島にはオアフから日帰りで行っただけですが、火山活動による焼け付くような熱風や、雨に濡れるヒロの街の様子などが目に浮か…

【銀色夏生】つれづれノート⑮

以前はほぼ年に一回の発行を楽しみにしていた銀色夏生の「つれぞれノート」ですが、あまりにも彼女の生活が浮世離れしてしまったこと、そして読者からの感想に対して耳をふさぐ姿勢にがっかりして、読むのを止めていました。たまたま友人から、「最近は読者…