【ローマOP】QF錦織―ジョコビッチ

テニスのローマオープン(BNLイタリア国際)は、準々決勝でジョコビッチ錦織圭が対戦した。率直に言って、ジョコビッチも錦織もまったくらしくないプレー。アンフォーストエラーの連発で、フレームショットも何度もあるくらいの低レベルの内容だった。ナダルとバブリンカの対戦が素晴らしかったことを考えても、この試合を見た人はがっかりしたことだろう。

ただ、それは単に選手だけの責任とは言い切れない。というのは、コートのコンディションが最悪だったからだ。ローマのサーフェスはクレーだが、水を撒き過ぎたらしく色が明らかに違った。クレーコートでのプレーは、足を滑らせることが前提。水のせいでシューズが滑らないので、ショットがことごとく乱れてしまう。これは、大会主催者側の致命的なミスだろう。

前向きに考えれば、バルセロナマドリードからの連戦を少し早目に切り上げることができたのだから、ローランギャロスに向けての準備に余裕ができたとも言える。ラケットのテンションが気になっているようなので、そこさえうまく合えばそこそこの結果は残せるはずだ。