ローランギャロス2回戦で、いつも通り何をしてくるかわからない奔放なテニスを繰り広げるブノワ・ペールと対戦した錦織圭は今回も苦労させられた。サービスエースかダブルフォルトかというくらい大荒れのサービスに、絶妙にコントロールされたドロップショット。ファーストセットこそ順調に滑り出した錦織だったが、その後は完全にペールの流れに飲み込まれる。ダブルフォルトを連発してしまったことも、大きく響いた。
しかし、錦織も食い下がる。ドロップショットにドロップショットを返したり、スライスを織り交ぜたりするプレーに観客は楽しめたことだろう。そんな中、フォースセットの中盤あたりから、明らかにペールの足が止まり始めた。リーチの長さで何とかしのいではいたが、前後左右に振ろうとする錦織に流れが移ってゆく。